モーツァルトとチャイコフスキー
なんかブログ書くときできる限り一般向けのネタ入れるようにしてるんだけどやっぱ結局クラシックは日常なのでクラシックネタは入ってきちゃう…
今弊サークルでチャイコフスキーとモーツァルトに取り組んでるんだけど、色々解説とか書いてて疑問点があったのでメモ。
まずはモーツァルトについて。
モーツァルトの様式としては、まああの頭お花畑な感じで決して音価通り羊羹みたいに音は伸ばさないし軽く朗らかにってのがあげられる気がする。で、フレーズの終わりの和音、いわゆるカデンツにおいて大抵3つ出てくることがあるんだけど、果たしてそれが終止+2つの付属品なのかその3つで終止なのかどっちなのか?それによって弾き方も変わってくるし割と疑問。一応文献では1+2って書いてあるものもあったし、センスとしてはそっちなんだけどたまに後者の言い方をする人もいるから混乱なう。いつか解決したら書き直そう。
次にチャイコフスキーについて。
チャイコフスキーは音量記号が超ダイナミックなことで有名で小さいのだとppppppとかが悲愴に出てきたんじゃなかったかな…何個か忘れちゃった()
大きいのもfffffくらいあったはず。で、今取り組んでる作品だとffffからpppまで出てきて9段階あるわけだ。そこでmfとかどのくらいで弾けばいいの?みたいなお話。ゲイなのは許すけど音量記号でガイジするのはやめて欲しい(切実)
まあ最後はクラシック紹介でも。
R.シュトラウスの交響詩"ドン・ファン"。元ネタは当然あのドンファン …ではなくそれを元にしたレーナウの詩。その詩の元ネタは例の伝説で、女を追い求めるドン・ファンが地獄に落ちる話。そっちのストーリーはモーツァルトのオペラ"ドン・ジョヴァンニ"でまんま使われてたりするから暇があれば是非。
序曲だけでも不穏な感じとかビンビンですよ。
まあそれはさておき、この"ドン・ファン"なのだが、弦楽器の難曲として有名で、プロオケのオーディションに1stVn.の譜面の1ページ目が使われるくらいやばい。まあこの曲も取り組むから練習してるんですけどマジで弾けません。
最初の上行音形は「悦楽の嵐」の音形って言われててまあつまりそういうこと。で、そのあとの下行音形は理想的な女性のテーマ。そしてその次に登場する雄大な長い主題は英雄的なドン・ファンの主題。まあストーリーとしては、真実の理想的な愛を追い求めるドン・ファン。彼はどんなに女食っても満たされず、結局最後死ぬまでそれは見つからずに虚しく息が絶え終わる。みたいなやつだったはず。
だから最初は華やかで、中間部はソロヴァイオリンの甘い主題とか牧歌的なオーボエソロとか出てくる。そして冒頭の形が音程もそのまんま出てきて盛り上がるけど突然それは終わりを告げ、不気味に静かに終わる感じになってる。20分もしないほんといい曲なので是非聞いて欲しいくらい。最後の終わりが派手じゃない点を除けば大衆受けすること間違いなし。まあカッコいいからね。
来世はドン・ファンになって真実の愛を見つけたい人生だった()
厄日の対義語って何?
今日のサークルでいいことづくめで、例えば個人的な推しと楽器弾いたりとか帰り道その推しとずっと話して帰ってきたりとかまあめっちゃいいことあったんですよ。それにずっと話してみたかった新入団員とも話せたのでよかった(小並感)
ただこういう結構ラッキーでツイてる日のことを一言で表す日本語がないのが微妙だよなあ…何かいい案とかあれば教えてください。
それはさておき、昨日の夜から今日の夕方とR.Straussの"Also sprach Zarathustra"、日本語にすると「ツァラトゥストラはかく語りき」聞いてたんですけどめっちゃすこ。
最初の出会いはアメリカ住んでた時に訳も分からず見てた「2001年宇宙の旅」なんですけどそこからまあ10年くらい?
まああのCの音から始まるあの有名な日の出に始まり9つの部分を経て最後は自然と人間は交わらないことを暗示して静かに終わるってもう最高なのでは???
Cといえばドイツ、みたいな認識も当然あるし…
これが本編。全部で30分くらいあるのでお手軽めな方なのかな…?
一応曲としては10の部分に分かれててそれぞれ
Einletinug (イントロ)…日の出とも言われる。自然を表すC-durになってる。
Von den Hinterweltlern (世界の背後を説く者について)…こっちは人間を表すH-dur。グレゴリオ聖歌の断片があったりもする。
Von der grossen Sehnsucht (大いなる憧れについて)
Von den Freuden und Leidenschaften (喜びと情熱について)
Das Grablied(墓場の歌)…弦楽器のそれぞれの首席のソロがある。
Von der Wissenschaft (学問について)…フーガ。ワルツの動機が垣間見える。
Der Genesende (病より癒え行く者) …これもフーガ。
Das Tanzlied (舞踏の歌)…ここがマジで良い。名前の通りワルツで、ヴァイオリンの首席と次席のソロが大活躍。
Nachtwandlerlied (夜の流離い人の歌)…真夜中を表す鐘が鳴るとだんだん落ち着いていって最後は自然と人間が交わらないことが和音的に示されて終わる。
っていう具合で元ネタがニーチェの同名の詩なだけあって相当それぞれが哲学的。まあ本質の再現ではなくてあくまでそれから受けた心象の再現って感じだから本質が同一とは限らないんですけど…
そういえば「2001年宇宙の旅」では美しき青きドナウをはじめとして数多くの音楽が使われてたんですけれども最近の映画ってクラシック音楽マジで全く使わないですよね。個人的にものすごい残念。
そんなわけでここら辺で終わり。
暇つぶし
思ったけどTwitterだと空中リプだと自分の生活記録的なアレがどんどん流れていくからブログ始めることにしました。
と言っても書くことないんだけど…
まあとりあえず本垢に書くほどでもない日常の出来事とかゲームの進捗とか聞いた音楽とか見返したときにいい感じになってればいいんじゃないすかね?
目安として1週間に1記事くらいは書いていきたい。
というわけでとりあえず今日ぎっくり腰で死んでたとき聞いてたクラシックの中から1曲紹介。
A.Glazunov String Quintet in A major op.39
1楽章がめっちゃ好き(ボキャ貧)
普通弦楽5重奏ってVn*2, Va*2, Vc*1かVn*2, Va*1, Vc*2なんだけどこれは後者。
4重奏だと低音がVaとVcに与えられててそこからより伴奏的なのがVa、メロディーはVcになりがちだけど、この編成だとVcが2人いるからVaがメロディーを受け持つことが相当多くてクッソ大活躍してるのがまた良い。
1楽章は9/8拍子のVaソロで始まる。なんかメロディー全体的にクリスマスっぽくない?
2楽章はpizz.が多めでそんなにテンポが早いわけじゃないスケルツォ。弦楽作品でpppでarcoはあれどpizz.でそういう音色的なのを表現するのは珍しいと思う。
3楽章はグラズノフらしいインキャな内向的なAndante。ブラームスとかもそうだけどこういう緩徐楽章好きだよね後期ロマン派って。
4楽章はチャイコの6重奏と類似してるとか言われてるけど形式上のものだし丸々メロディー引用とかじゃないからインスピレーション受けたくらいじゃない?って思ってる。全体的に1楽章よりも無機的なクールさが目立つけど終わりは爽やかな楽章。やっぱVa大活躍なのなんか微妙な気分になるな?
次回いつ更新するんすかね?気が向いたら?